概要・目次
はじめに
「KAT-TUN'S CLOSET」は、KAT-TUNの衣装を愛してやまない筆者が、長い年月をかけて集めた画像を自分のデータベース用にアップロードしたブログです。
お下がり衣装のルーツを探すのもよし、絵を描く際の資料にするのもよし。趣味の範囲でご利用ください。
少しでも彼らの個性豊かで華やかな衣装が誰かの目に留まりますように。
衣装図鑑をめくるような気持ちでページをスクロールしていただければ幸いです。
目次
【MUSIC VIDEO CLOTHES】
・Real Face・SIGNAL・僕らの街で(2006)
・喜びの歌・Keep the faith(2007)
・LIPS・DON'T U EVER STOP・White X'mas(2008)
・ONE DROP・RESCUE(2009)
【STAGE CLOTHES】
・Pre Debut Collection(~2005)
・Live of KAT-TUN "Real Face"(2006)
・TOUR 2007 cartoon KAT-TUN Ⅱ You(2007)
・KAT-TUN LIVE TOUR 2008 QUEEN OF PIRATES(2008)
・KAT-TUN LIVE Break the Records(2009)
・KAT-TUN -NO MORE PAIИ- WORLD TOUR 2010(2010)
・COUNT DOWN LIVE 2013 KAT-TUN(2013)
・KAT-TUN LIVE TOUR 2014 come here(2014)
・KAT-TUN LIVE 2015 "quarter" in TOKYO DOME(2015)
・KAT-TUN 10TH ANNIVERSARY LIVE TOUR "10ks!"(2016)
【Interview with Creator】
・高橋紀子、若林ケイジ(コスチュームデザイン)
【STAGE CLOTHES】KAT-TUN -NO MORE PAIИ- WORLD TOUR 2010(2010)
【STAGE CLOTHES】
KAT-TUN -NO MORE PAIИ- WORLD TOUR 2010(2010)
オープニング衣装
KAT-TUNのライブに来たことを実感出来る大迫力の衣装。武士の甲冑のようにも見えるこのオープニング衣装が、彼らの覚悟と勇ましさを物語っている。メンバーそれぞれのキャラクターに合わせた異なる素材やデザインが興味深い。
「D-MOTION」ステージ衣装
メンバーそれぞれ異なるデザインの衣装。ベストに蝶ネクタイや、スプラッシュデザインなど個性豊か。重厚感あふれるオープニング衣装の下に、さらに衣装を仕込んでいることに驚かされる。
デニム衣装
オープニング衣装に比べ、デニムやレザーを多く取り入れたカジュアルな印象の衣装。デザインは1人1人異なるが、同じ色や素材を使っていることで統一感がある。
白衣装
「Going!」のような爽やかな楽曲に合わせた白衣装。KAT-TUN全員が白い衣装を着用することは当時は珍しく、新鮮に映った。メンズのパールネックレスやハーフパンツなどトレンドも取り入れている。
赤衣装
赤、黒、ゴールドというKAT-TUNらしいカラーを基調としているが、全体的に軽やかでカジュアル。チロリアンテープやビジューなど「可愛い」が詰まった衣装。
アンコール衣装
スーツに手袋をはめ、英国式の伝統的な乗馬スタイルで登場したアンコール。普段見慣れない彼らの正装姿にグッときた人も多いのではないだろうか。
【MUSIC VIDEO CLOTHES】LIPS・DON'T U EVER STOP・White X'mas(2008)
【MUSIC VIDEO CLOTHES】
LIPS・DON'T U EVER STOP・White X'mas(2008)
LIPS
ロックな印象が強い黒のジャケットやユニオンジャックのモチーフと、ピンクやフリルを取り入れた『可愛い』デザインでバランスを取った衣装。ハットやキャップ、リストバンドなどの小物にも拘りが見える。
DON'T U EVER STOP
シルバーとブラックで統一感を持たせた衣装。ルーズな印象がMVの雰囲気にもマッチしている。ソックスやハット、ヘアスタイルなどにも各メンバーの個性が光る。
White X'mas
スタッズやスパンコールなどの派手な装飾もなく、ジャケットにパーカ、ブラック・グレー・ホワイトでシンプルにまとめた衣装。
【STAGE CLOTHES】Pre Debut Collection(~2005)
【STAGE CLOTHES】
Pre Debut Collection(~2005)
赤×ゼブラ&ヒョウ柄襟衣装
初の単独コンサート『お客様は神サマーConcert 55万人の愛のリクエストに応えて!!』でも着用された衣装。亀梨・田口・上田はヒョウ柄、赤西・田中・中丸はゼブラ柄でデザインが分かれている。
赤黒ストライプ衣装
元々V6の衣装だったものがアレンジされ、KAT-TUNの衣装となった。その後Jr.にも受け継がれている。当時の流行を取り入れた、スカートとハーフパンツが一体になっているデザインや、パンクロック風のレッグカバーが、時代を感じさせる。
水色衣装
KAT-TUNのJr.時代の代名詞とも言える印象深いこの衣装。デビュー後のライブ『KAT-TUN Count Down Live 2013』でも着用された。袖にフリンジのついたラテン風のロングコートがインパクト大。
海賊帆OP衣装
『Live 海賊帆』のOPで着用された、元祖海賊衣装。細部まで各メンバーの意見が取り入れられたオリジナル衣装で、一人ひとりデザインが異なる。ベロアや毛皮を用いたJr.とは思えない豪華な衣装に当時のKAT-TUNの人気が伺える。
アルミ衣装
『ザ少年倶楽部』でも着用されることが多かったこの衣装。シルバーと黒レザーの組み合わせが、当時のギラギラしたKAT-TUNのイメージにマッチしていた。
トリコロール衣装
赤・青・白を用いたトリコロールカラーが印象的な衣装。KAT-TUNのデビュー後、Kis-My-Ft2に受け継がれた。『TOUR 2007 cartoon KAT-TUN Ⅱ you』でも着用されたが、DVD収録はされていない。
赤レザー衣装
こちらも『Live 海賊帆』で着用された衣装。重厚感のある赤いレザーのロングコートの内側には電飾が付いており、コートを開くと点灯する演出でファンを驚かせた。
白衣装
アルミ衣装、トリコロール衣装と並んで、『ザ少年倶楽部』で頻繁に着用されていた衣装。白い衣装に身を包み、『星屑のスパンコール』や『Another Christmas』を歌い上げる姿は儚くも美しい。
グラチャン衣装
『2005年ワールドグランドチャンピオンズカップ』、通称『グラチャン2005』のスペシャルサポーターに就任した際、着用された衣装。白地にストライプのスーツに、インナーはカラーシャツ。アニマル柄や、フェザー、ファーを使用した派手な衣装は、当時の彼らがデビュー前のJr.であることを思わず忘れさせる。
黄色衣装
鮮やかな黄色と黒レザーのロングコート衣装。スタッズやスパンコール、フリンジ、ダッフルコートのトッグル(留め具)のようなディティールも可愛い。『KAT-TUN LIVE TOUR 2008 QUEEN OF PIRATES』でも着用された。
カラフル衣装
『Looking KAT-TUN 2005』で着用された、KAT-TUNには珍しいカラフルな衣装。メンバーカラーとは無関係。『TOUR 2007 cartoon KAT-TUN Ⅱ you』でも着用された。
黒ビジュー衣装
黒ラメ素材の上下セットアップのスーツに、襟元はビジュー。ミュージックステーションで『青天の霹靂』を披露した際にも着用され、「KAT-TUN=黒、ワイルド」のイメージを定着させた。
冒険王衣装
フジテレビ・お台場冒険王『KAT-TUNの冒険王 de show』で着用された衣装。KAT-TUNには珍しい王子様テイスト。
【STAGE CLOTHES】KAT-TUN Live Break the Records(2009)
【STAGE CLOTHES】
KAT-TUN Live Break the Records(2009)
オープニング衣装
白、黒、シルバーを基調にした衣装。今までの衣装と比較するとかっちりとしていてシンプルな印象。パンツやスカーフに同じテキスタイルが使用されている。
日替わりコーナー・その他衣装
メンバー1人当たり2~3着の衣装が用意されており、シーンによって着られた衣装は多種多様。サテンやベロアを使用したスーツのセットアップ、ベスト、ネクタイなどのフォーマルな衣装から、デニムやパンクロック、チロリアンテープをパーカに施したカジュアルな衣装までメンバーの個性に基づいた衣装が作られた。
エンディング衣装
黒と赤を基調とした衣装。腰回りの布の重量感がKAT-TUNらしさを際立たせる。
出典・引用
【MUSIC VIDEO CLOTHES】喜びの歌・Keep the faith(2007)
【MUSIC VIDEO CLOTHES】
喜びの歌・Keep the faith(2007)
喜びの歌
黒のライダースやジャケットでシックにまとめた大人っぽい雰囲気の衣裳。インナーのシャツや小物に赤のアクセントが入れられている。
Keep the faith
シャギーニットやダウンベスト、チェックシャツ、ファー、アーガイルなど秋冬らしいデザイン、モチーフの衣装。パンツにはデザイナーの高橋紀子が手がけるブランド『ガルシアマルケス』が採用されている。ピンクの差し色が可愛い。
【STAGE CLOTHES】TOUR 2007 cartoon KAT-TUN Ⅱ you(2007)
【STAGE CLOTHES】
TOUR 2007 cartoon KAT-TUN Ⅱ you(2007)
オープニング・エンディング衣装
ダルメシアン柄の生地や、フェイクファー、オーガンジー、フェザーなど様々な素材を盛りに盛り、赤、紫、ゴールドで攻めたKAT-TUNの王道衣裳。
『YOU』ステージ衣装
KAT-TUNには珍しいピンクを基調としたミリタリーテイストの衣裳。パールやファー、フリル、フリンジなどディティールも可愛らしい。
『喜びの歌』ステージ衣裳
スパンコールやアップリケが可愛い、私服の延長線上のようでステージでも映える、カラフルでパンクロックな衣装。共通項になっている赤が並んだ時の統一感を生み出す。
【Interview with Creator】高橋紀子・若林ケイジ(コスチュームデザイン)
【Interview with Creator】
高橋紀子(コスチュームデザイン)
「掛け合いから作品が生まれる。本当のコラボレーションですね」
KAT-TUNの衣裳制作に携わるようになって、2年経つんですけど、初めて会った時は、「こんなヤンチャな人たち、無理かも」って思いました(笑)。それぐらい本人たちにハッキリしたキャラクターと明確な意志があるから、何となく着るとか、何となく着てもらうっていう仕事のやり方はありえない。だから、参加させてもらう時は、「こういうのどうかな?」「だったらこうしよう」っていう掛け合いをしながら作っていく感じです。もちろん、その時のノリとか気分も拾っていかなければいけないから、みんなに助けられている部分が本当に多いですね。しかも、自分の考えていた方向性と、全く違う角度からズバッと意見を言われたりするから、「そういう手もあったか」って発見があって、どんどん作品が良くなっていく。本当にコラボレーションという感じですね。
それに、もともとKAT-TUNの衣裳を作り始めた時から、「衣裳じゃない衣裳を作りたいね」って、話をしていたんです。ギリギリ衣裳なんだけど、それぞれの個性と好みを活かした私服の延長線上にある派手な私服(笑)。東京ドームのような大きい場所だと、遠くの客席から見ても、どこに誰がいるかわからないといけないし、着てくれるメンバーのことを思うと、気持ち良く着てもらいたいから、細かい手仕事も大切にしたいなって思うし、そのバランスが難しいですね。素材とかも動き回るから極力軽くしてあげたいけど、洋服として伝わるモノがないといけないから、結果的に重くなっちゃったりするんですよね、わたしの場合は(笑)。あとは、女の子が見てカワイイって思うかどうか。見せるってことを考えると、女子的な目線は絶対必要だと思う。彼らもステージでどう見えるかってことに対して、プロフェッショナルだから、そこはすごく意識して作ってますね。
KAT-TUNて、本当にオリジナルだし、衣裳と同じで仕事も私服の延長線というか、流されずにそれぞれのスタンスで、ポリシーを持ってやってると思うんです。本当に熱い人たち(笑)。このまま走り続けたら、どうなっていくんだろう? 楽しみですよね。
■高橋紀子 PROFILE
Crystal Ball、GARCIA MARQUEZ gaucheデザイナー。KAT-TUNの衣裳制作には、2007年『TOUR cartoon KAT-TUN Ⅱ you』より参加。『喜びの歌』『Keep the faith』『LIPS』『DON'T U EVER STOP』の衣裳制作に参加。2009年『KAT-TUN LIVE Break the Records』では、衣裳デザインのアドバイザーを担当。
若林ケイジ(コスチュームデザイン)
「KAT-TUNのコンサートって、日本一のエンターテインメントだと思います」
衣裳の製作期間は、2ヶ月ほど頂いていて、最終的に50数着作りましたが、パターンを作り始めたのは、本番2週間前くらいでした。 本当に面白かったですね。感激しました。心が休暇を必要としないほど、毎日楽しくてしょうがなかったですね。
女性アーティストの場合だと、例えば「着物生地でドレス」、「エナメルの赤」とか、具体的な素材やイメージを投げかけられて作ることが多いので、ブレがないんです。だけど、今回は彼らのクリエイション優先で、ルールも無いし、6人が演出を理解した上で、どんな洋服を着たいと思っているか、そのイメージをカタチにする作業だったので、すごく難しかったですね。ほとんど初対面だし、みんなシャイなわけです。具体的なキーワードを挙げる人もいれば、会話の中で糸口を見つける人もいる。ギリギリのところまで、メンバーの意向を汲みたいと思っていたので、必然的に製作期間が短くなってしまいました。
製作がいよいよ佳境に入ると、自分が暗中模索状態で、製作していたことに気づいたんです。仮衣裳で、本番と同規模のリハーサルを見ると、演出に埋もれて、メンバーが輝いて見えなかったんですね。結局、あの世界観をファンの人に楽しんでもらおうって考えると、動くための機能さえあれば、着る洋服という意味での完成度は必要ない。重くなろうが、尋常じゃない数のスタッズやラインストーンを付けたり、荒削りな印象を服に残したほうが、彼らの強さを引き出せたり、ステージでの存在感が増すことがわかって、目の前がパッと明るくなったんです。衣裳製作者として、その辺の認識はあると自負していましたが、想像以上のパワーと強さが要求されていたことを理解して、ツアーが始まってからもギリギリまで進化させてもらいました。ほんといい経験になりましたね。
それにKAT-TUNのコンサートって、たぶん日本一のエンターテインメントじゃないですか。参加できるなら、もう何度でも経験したいです。いわば"奇跡の6人"ですから。今、自分は、ステージに必要だった圧倒的な印象を持ったリアルクローズを作りたい心境です。
■若林ケイジ PROFILE
1995年にナショナルスタンダードを発足。東京コレクションへの参加のほか、大手ブランドのプロデューサーとして活躍。現在はアーティストの衣裳製作等、幅広く活動中。2009年『KAT-TUN LIVE Break the Records』では、多くの衣裳を手がけた。
出典・引用